多重債務について
複数の借入先から返済能力を超えて借金をしている状態をいいます。
現在、日本では消費者金融の利用者は、1,400万人を超え、そのうち200万人以上の人々が返済困難な債務状態にあるといわれています。多重債務者の多くが、既にある借金の返済のためにあらたに金融業者から借り入れるという行為を繰り返し、雪だるま式に借金を増やし続けています。多重債務状態になると、個人で解決する事が困難になりますが、債務整理や法律による自己破産申立を裁判所に行うことにより、多重債務を整理する事が出来ます。
注意をする状態
- 借金の返済のために借金を繰り返し、状況を悪化させている。
- 日々の取立てに追われ、次第に余裕を失い、冷静な判断ができなくなっている。
- 誰に相談して良いかも分からず、苦しんでいる。
- 借金を返済しなければ、という思いに駆られてヤミ金融に手を出してしまった。
- 返済督促等により精神的に追いつめられ、家庭や仕事など、生活に悪影響がでている。
- きちんとした支払計画を立てずに安易にクレジットを利用し買い物を重ねている。
- おまとめローンや不動産担保ローンを検討している。
- 自分の収入に見合った額以上の借金をしている。
(一般に借入が年収の20%を越えると返済が苦しくなると言われています。) - 借金の保証人になったが、本人が返済できなくなり多額の借金を肩代わりすることになった。
多重債務は解決できます
多重債務を解決するには債務を整理する必要があり、基本的には、自己破産・任意整理・民事再生の3つの方法があります。
債務整理後
債務整理後は、生活と家計の建て直しが必要です。
債務整理後に再び借金を繰り返し多重債務に陥る人は少なくありませんが、一度自己破産するとその後7年間は原則として再び免責決定を受けられないことを肝に銘じてください。
また、普通の金融機関から融資を受けられない破産者を狙ってヤミ金融が電話やダイレクトメールでさかんに勧誘することがありますので、くれぐれもヤミ金融業者に連絡を取らないようにしてください。
まず必要最低限の生活費を確保し、浪費をせず収入に見合った生活をおくることが大切です。それでも、収入が少なく生活が成り立たないような場合は、公的機関による低利融資制度や生活保護制度を利用する方法もあります。